五井城跡に建つ八幡社
2015年9月28日撮影
◆別名
◆所在
蒲郡市五井町岡街道
◆交通
◆歴史
源頼朝の叔父にあたる源行家が文治年間(1185年~1190年)に築いたとされるが、行家は養和元年(1181年)に墨俣川の戦いで平家と戦い敗走し、木曽の源義仲の元へと逃亡。
その後、寿永2年(1183年)に義仲と京に入った行家は平家の領地である備前を賜って京で暮らしており、三河に戻ったと言う記録はない事から、治承(1177年~1181年)以前に築かれたのではないかと思われる。
平安~室町時代に伊勢から鵜殿氏が上之郷城へ移り住み、この辺り一帯を支配したが、松平家三代目の子で松平正則が額田一揆の戦いで深溝城の大場次郎左衛門を討ち取ると、正則の息子の弥九郎長勝が五井城に入り、五井松平家の祖となった。
長勝の息子である松平信長は、松平宗家8代広忠(徳川家康の父)が桜井城の松平信によって岡崎城を追われた時も伊勢へと同行し、再び岡崎城主として復帰するまで広忠を支え、その子孫は大名にこそ取り立てられなかったが、下総に6千石を与えられ幕末まで存続している。
◆現在
城跡は八幡神社となっている。
神社の西隣には長泉寺が隣接しており、山門は五井城の城門を移築したという伝承があるが、長泉寺の由緒板には記載がない。
八幡社西に隣接する長泉寺の山門は五井城の城門を移築したと言う伝承がある。
長泉寺の由緒板